「偶数枠有利の法則」

  • 2022-8-7

以下の2つのテーブルは、それぞれ2001年以降と2011年以降の各10年間の全競馬場・全コース・全距離を対象にした単勝の馬番別成績を棒グラフにしたものです。勝率はちょっと見にくいのですが、ここでは比出現率と回収率(単勝)に注目してください。

Figure 1 全コース・馬番別成績(2001-2010)

Figure 2 全コース・馬番別成績(2011-2020)

比出現率のグラフは、全馬番の平均が100%になるようになっているので、いくつかの馬番が100%を超え、いくつかが下回ることになります。これらのグラフを比較して何がわかるのでしょうか?

2つのグラフを細かく見ていくと、比出現率に関して共通点があります。

(1) どちらのグラフも100%を超えている馬番は偶数のみ

(2) どちらのグラフも奇数番はその次の偶数番よりも低い

この現象は、ゲートインの順番(奇数番を先入れ)に起因すると思われますが、10年スパンの膨大なサンプル数の統計が明らかにするマクロトレンドと言って差し支えないと思います。

これを踏まえて、奇数番と偶数番の比出現率を集計すると以下のようになります。

馬番2001年~2010年2011年~2020年
奇数97.9%97.2%
偶数102.4%103.2%
差分4.5%6%
Table  全コース・単勝・比出現率マクロトレンド

この結果から、以下の「偶数番有利の法則」が導かれます。

偶数馬番枠は奇数馬番枠に比べ、約5%有利である

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